私の子供は今年で6歳になる男の子である
名前はミツアキ
とても可愛く成長し、最近ではキャッチボールもする
同居しているお義母さんとの仲も良く、妻共々幸せな生活を送っている
しかし一つ困ったことがある、それは6歳になってもミツアキがしゃべらない事だ
医者に見てもらってもまったく理由がわからない
その他あらゆる手をつくしたが一向にしゃべりそうにない
そんな悩んでいたある日ミツアキが
『おかあさん、遠くへ行く』
とつぶやいた
私はビックリし聞き返したがミツアキはしゃべらかった
言葉もしゃべれない子供がいきなりおかあさんそれも遠くに行く・・・?
少し気味が悪い気がしたがそれは現実となった
次の日妻は家を出て行った
何の前触れもなく、妻は出て行ったこう置手紙を残して
用事があります。出て行きます。怖いです。出て行きます。誰も悪くないです。
私は必死になって探しに行き警察にも駆け込んだが結局妻はみつからなった
ミツアキが言った言葉・・・それがグルグル頭の中をよぎるひょっとしてあれが?
ミツアキを見るとミニカーで遊んでいた
『おばあちゃん遠くへ行く』
とミツアキはいきなりつぶやいた
私は急いでミツアキのところに行ったがミツアキはただ笑っていただけだった
次の日
お義母さんは死んでいた、死因は心臓発作あれほど元気だったお義母さんが・・・
もはや昔の幸せなどどこにもないただミツアキが怖かった
この家に残っているのは私だけだ、死ぬのは嫌だ
あまりの恐怖でミツアキの声が夢にでてくる
ミツアキの笑顔がすこぐ怖く感じる
食事も喉を通らず、衰弱していく私の耳元でミツアキは囁いた
『おとうさん遠くへ行く』と
その時私は死を覚悟した
その日の夜寝る前に私はミツアキを部屋に呼んだ
これが父親と居られる最後の日だ、私はミツアキに色々話しかけた、
『人生は長くつらいけどたくましく生きろと』
ミツアキは首を傾げたが、いつかわかってくれるだろう私は電気を消して寝た
次の日
私は生きている何故だろう、たまたま生き残ったのかわからないいつ死ぬかわからない、恐怖がこみ上げてきたが
隣で寝ているミツアキの寝顔を見ると生きれて良かったと思い恐怖も薄れた
テレビをつけてみると、見慣れた場所が映っていた
家の近所だ、何やら犯罪者が捕まったらしい

ジャイ子騒音おばさんやん!
遠くに行ったってただ警察にパクられただけやん
その日の夕方妻が戻ってきた、騒音おばさんが捕まったからだそうだ

それからミツアキは言葉を話すようになった